家や会社でWi-Fiを使っていてネットの接続が遅いとか、データダウンロードが
遅いと感じるときがあると思います。その原因はWi-Fiのときもありますが、
それ以外、ブロードバンド回線や通信機器に原因がある場合もあります。
ここでは、伝送速度が遅い原因の調べ方について説明します。
1.まずはどのくらいのスピードなのかを知りましょう
最初に何となくネットの接続が遅いなと感じた時、実際にどのくらいのスピードなのかを
測定してみましょう。いまはスピードが無料で測定できるWebアプリが多数あります。
以下3つ代表的な物を紹介しましょう。
USEN インターネット回線スピードテスト
https://speedtest.gate02.ne.jp/
BNRスピードテスト
musen-lan.com/speed
スピードテスト
そう検索窓に打ち込むだけで一番初めにメッセージがでて、
速度テストを実行をクリックすると速度が測定できます。
上記3つのサイトとかでテストすると、少しの差はありますが、大体同じような
値が得られるかと思います。
2.もしWi-Fiルータのところに有線接続もできるとしたら、有線接続のときの速度を測定しましょう。
そしてWi-Fiのときの伝送速度と、有線接続のときの伝送速度を比較しましょう。
例えば、Wi-Fiのときの伝送速度が約8Mbpsで、一方有線接続の時の伝送速度が約50Mbps
だとしたら、伝送速度が遅くなる原因がWi-Fiのほうにあると推定できます。
一方、 例えばWi-Fiのときの伝送速度が約8Mbpsで、有線接続のときの伝送速度が約9Mbps
だとしたら、有線接続すなわちブロードバンド回線か通信装置に原因があると切り分けが出来ます。
3.伝送速度が遅くなる原因がWi-Fiにあると思われるときの調べ方
さて、もし伝送速度が遅くlなる原因がWi-Fiにありそうなとき、どのように真の原因を調べるかについて
説明します。
1)まずはWi-Fiルータ=アクセスポイントのスペックを確認しましょう。
以下のうち、どの規格まで満足しているかを調べましょう。Wi-Fiルータのラベルに書いてあると思います。
なお、上のほうが最新の規格で伝送速度が速い規格です。早い規格の場合は、同じ周波数帯の
遅い規格もカバーしているのが普通です。
IEEE802.11ac 5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11n 2.4/5GHz 600Mbps
IEEE802.11g 2.4GHz 54Mbps
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11b 2.4GHz 11Mbps
ただし、右の最大速度は物理速度と呼ばれ、実際には一番良い条件でもこの速度まで出ない場合が多いです。
であってもある程度の切り分けは出来そうですね。
先ほど挙げた例でいうとWi-Fiのときの伝送速度が約8Mbps. 有線接続が50Mbpsのとき、
Wi-Fiルータのスペックを確認してみたら、IEEE802.11bのみだったということがあるかもしれません。。。
さらに11acと11nは”ストリーム数”というのでも速度が大きく異なります。
以下の表をご覧ください。
ただし端末のほうのスペックでストリーム数がなかなかわからないのが問題です。
一般のパソコンのスペック表だと、IEE802.11a/b/g/n/ac
2)Wi-Fiルータと端末=パソコンとかスマホの間はどのくらい離れているか?障害物は無いか?
上記1)で記した最大速度というのは、Wi-Fiルータと端末が非常に近い場所にある場合で、
実際には、数メートル離れたり、間に金属が入っている物などがあると電波は非常に減衰します。
それをチェックするにはスマホAndroidのアプリかパソコンのWebアプリでWiFiの使用状況がチェックできますので
是非まずそれを確認してみてください。
上図は、パソコンでのWi-FiAnalyzer の図です。アンテナマークがついているのが、自分が繋がっているWi-Fi
アクセスポイントです。
大体の目安として、自分が繋がっているWi-Fiアクセスポイントの値が-60dBmを下回るような場合は
Wi-Fi アクセスポイントと端末の間が離れているか、間に障害物があるか、アクセスポイントが床とかに
置かれていて減衰が激しくなっているかなどの理由が考えられます。
従って、
・遠い場合は少しでも近づける
・途中に障害物がある場合は片づける
・Wi-Fiアクセスポイントは出来るだけ高いところに置く。
などの対策を行ってみて下さい。
4.伝送速度が遅い原因が、Wi-Fi以外にあると考えられる場合の対処法
1)プロバイダーとの契約を確認しましょう。
少し前のタイプだと100Mbpsとかの契約が多いかと思います。最近のタイプは、1Gbpsという契約が多くなっていると思います。
確認して、もし100Mbpsといった契約であれば、1Gbpsに変更することをおススメします。
2)使っているLANポートとかが古いと、100Mbpsのときもあり、その場合は回線が1Gbpsでも最大伝送速度が
100Mbpsになってしまいます。
まとめ
Wi-Fiでの通信で思ったように速度が出ないなという場合は、Wi-Fiルータ、それ以外の装置、そして回線契約それぞれ
チェックする必要があります。是非、よくチェックした上で、ご自身の環境で最高速度が出るようにしてみてください。
もし契約、装置などで速度を遅くしているものが見つかれば、最新のモノに変えるアクションを起こしてみてください。