そもそもWi-Fiとは何か?どよりも分かりやすく説明します

Wi-Fi

モバイルWi-Fiルータにも使われ、家の中でも使われるWi-Fi。そもそもWiFiとはいったい何でしょうか?ここではWi-Fiとは何か?についてどこよりも分かりやすく説明します

Wi-Fiとは

Wi-Fiとは、実は無線LANに関する業界標準団体が定めた無線LANのニックネームでした。アメリカ合衆国に本部があるWi-Fi Allianceという無線LANの業界団体の名前であるWi-Fiという名前を約20年のあいだ啓蒙し続け、ついに無線LANの名前として定着するようになりました。

Wi-Fiという名前は、上にも記しましたが、無線LANの標準規格が、IEEE802.11aとかbとかいう名称から始まったものの(今でも使われていますが)あまりにも馴染みにくい言葉だったので、分かりやすい言葉として生み出されたといわれています。

オーディオすなわち音響の世界において今から50年以上前の1950年代に原音に忠実な再現という意味で、High Fidelityの略号でHi-Fi(ハイファイ)という言葉が浸透しましたが、その言葉のアナロジーとして、Wi-Fi(Wiress LAN Fidelity)という言葉が生まれたというわけです。Hi-Fiに対してWi-Fi。なかなかうまい名付けでした。

無線LANの標準規格の第一弾が出来たのが、1999年でした。一方Wi-Fiという言葉は、Wi-Fi Allianceという業界団体が元々1998年にWireless Ethernet Compatibility  Allianceという言葉から改名した2002年から徐々に名前が知れ渡るようになりました。

Wi-Fi=無線LANとは?

Wi-Fiは無線LANの登録商標ですが、以降は、あえて無線LANとは何かについて説明したいと思います。無線を使ったLANの方式自体は沢山あるのですが、その中で一番有名なのが、無線LANの標準規格にもなっているIEEE802.11という方式です。以下このIEEE802.11関連の歴史と機能について触れます。

まず1997年にIEEE802.11という名前の標準規格が出来ました。伝送速度は最大2Mbpsであり、現在の無線LANや携帯電話のデータ通信の伝送速度では1Gbpsを超えるものがあるので、それと比べると伝送速度が1/500以下だったといえます。

ただし、この802.11自体はあまり普及せず、それから2年後の1999年に、周波数としては5GHz帯で、最大伝送速度54Mbpsの802.11aと、2.4GHz帯で、最大伝送速度が11Mbpsの802.11bという2つの規格が制定され、実際の商品は21世紀になってから本格的に発売され、それから無線LANが普及するようになりました。

その後、802.11g、802.11n、802.11acなどの規格が出来ており、現在主流としては
802.11n、802.11acなどが利用されています。2000年になり802.11ax、通称Wi-Fi6が生まれており、今後の主流になることは間違いありません。

Wi-Fiと無線LANの厳密な差異は?

一番分かりやすい差異は、製品にWi-Fi CERTIFIEDというロゴが表示されている機器をWi-Fi認定機器と呼び、ロゴが無い機器は無線LAN搭載機器ですが、Wi-Fi認定機器とは言えません。

実際のところ、無線LAN搭載している様々な機器において、Wi-Fi CERTIFIEDというロゴが表示されていない機器も沢山あります。

無線LAN機器の構成について

無線LANは、家の中や会社の事務所の中などで、インターネットにも繋がるアクセスポイントと、パソコン、スマホ、プリンタなどに搭載されている無線LAN機能が動く無線機=(無線LANモジュールという言い方が一般的です)との間で通信をするのが一般的です。

アクセスポイントと端末の距離について

無線LANでアクセスポイントと端末は最大どのくらい離しても通信できるか?というのが良く話題になります。文献やネットでの記事においても、この距離についてはまちまちです。

100mも200mも飛ぶと書いてある記事もあれば、50mくらいという記事もあります。実際のところ、著者の経験則も踏まえて申し上げれば、家の中とか会社の事務所の中でも普通のアクセスポイントと端末間の最大距離は10~20m程度というのが現実的だと考えます。

その理由は、無線LANで使用されている2.4GHzとか5GHzだと、アクセスポイントと端末の間に金属が含まれている物体や人などがあると、電波が減衰したり、電波がそういった障害物や壁などに反射したりして、無線の強さが変動するフェージングなどが起きて、通信が不安定になる場合が多いです。

まず基本的には、無線LANは最大20mくらいしか飛ばないと考えていただいた上で、あとは様々な工夫で距離を出来るだけ伸ばしたり、通信を安定させるという工夫が出来ます。

詳細は以下の記事をご覧くださいませ。

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